当ケネルでは、BVA/KCスキームを採用しています。BVA(British Veterinary Association)KC(The Kennel Club)
BVA/KC Eye Schemeでは、現在PRA,HC,MRDの除外のため毎年アイチェックをすることになっています。
PRAとは進行性網膜萎縮症のことです。
ヨーロッパ系統の犬に多いとされています。PRAには複数の遺伝子が関与しており、全てが特定されているわけではありません。
KCでゴールデンで検査しなければならないのは、現在GR -PRA1,2の2つです。
日本で検査可能なPRA-prcdでの発症はゴールデンでは少ないとされています。
また、ゴールデンレトリバーについては、発症が比較的遅く6歳前後で診断されることが多いです。
遺伝形式は常染色体劣性遺伝であるため、クリアとキャリアはこの遺伝子の影響での発症はありません。
それでも、複数の原因遺伝子が存在するため、PRAを完全に排除できません。
1年に1回の眼底検査を重要視し、遺伝性の疾患が発見された場合は、繁殖ラインより外します。 また、遺伝子検査は日進月歩であるため、常に知識のブラッシュアップに努め、最良のチェック方法を模索していきます。
またHC 遺伝性白内障も問題とされているため、角膜チェックも同時に行っています。
MRD 多発性網膜変性症は診断が難しいですが、視力障害の原因となる遺伝性疾患です。
2021年より、隅角鏡検査も追加となりました(Grade 0-3)。ヨーロッパ系のゴールデンに緑内障が多いとの話は正直聞きませんが、The Kennel Clubのassured breederでは、mustの検査項目に入っているため、当ケネルでも検査を開始しました。
当ケネルではアイチェックを毎年受けています。
特に隅角検査は、日本では、一般的にグレードをつけれる獣医師がおらず、当ケネルでは日本で唯一アメリカの眼科専門医資格のある獣医師に検査をお願いしています。