イギリスのケネルクラブではゴールデンのassured breederに、緑内障の検査である隅角鏡の検査がマスト項目に入りました。
数年前から、入るか入らないかという話を聞いていましたが、正直ヨーロッパ系で緑内障の話はあまり聞きません。なので、皆、「なんでやるの?」という感じになっています。別にやってもいいけど、何も出ないと思うけどね、というブリーダーが大半でしょうね。。。
ただ、検査をしてみると意外に軽度のグレードはあるそうで、交配相手はgrade0を選べば良いということになっています。
推奨でなく、マストということに、驚きましたが、準じてやっていきます。
それにしても、イギリスのゴールデンのクラブ主催のwebinarは本当に勉強になります!
話題は多岐に渡りますが、とにかく色々な発見があって楽しい!
その中で、気づいてはいたけれど、日本の獣医療の遅れに驚きます。。。向こうではスタンダードな治療が日本ではまだ行われていなかったり。。。人間の医療はむしろ留学生が来るくらいハイレベルなのに。
これは、日本人がそれを望んでこなかった、という結果なのでしょうね。動物愛護も遅れているわけです。
最近は専門性を謳った獣医さんも多いですが、まだまだ発展途上な感じが否めません。
繁殖というのはいつも言われるのが、ART and SCIENCE。
Scienceで、できる限り健全な犬を生み出す。でも、そうするとdiversityが失われ、artがおざなりに。さらには、目の前の検査項目に盲目的になると、遺伝的diversityも失われ、新たな病気を生み出す可能性が高くなります。でも、病気の犬は減らさなければならない・・・以下endless loop。
毎回、交配を考える時は悩ましいです。。。